犬も歩けば821 相撲島
「相撲島」とは本のタイトルで、隠岐島のことです。
「相撲島 古典相撲たぎつ日」
飯田辰彦著 ハーベスト出版(松江市)
http://tprint.co.jp/harvest/022.html
著者は、1950年静岡県生まれ、慶応文学部卒、フリールポライター。
隠岐島といえば「流人」に「牛突き」と思い込んでいた、著者の驚きを伝える力作です。
驚いたわけ:
1 1.大きな祝事があるとき開かれる古典相撲では、夜を徹して数百番の 取り組みが行われる。
2.大会にそなえて各地区では1ケ月、それ以上の稽古期間をもつ。
3.その間、各地区の女性たちが食事の世話をする。
4.島の各地では毎年定期的に小規模大会、6月には全隠岐大会がある。
「隠岐の相撲文化は暮らしと一体化し、民俗としての純粋性が壊れることなく、島の風土に深く根づいていた。」
私が驚いたのは、偉大な人物の存在です。
「古典相撲」の復活(昭和47年)に貢献した、故横地治男氏。
古賀稔彦、吉田秀彦など、柔道でオリンピックメダリストを輩出した「講堂学舎」(世田谷区)の創設者です。
横地さんいわく「隠岐から相撲をとったら何も残りません。また島根にとっても、隠岐の存在がなかったら、何ともない土地になってしまうでしょう」。
私は住金で塗料の購入を担当していたとき、横地さんの会社(ダイニッカ)のお世話になっていました。
11.15