犬も歩けば843 相撲のはじまり
松江市の石屋古墳(東津田町 5世紀中頃)で、国内最古の人物埴輪群を確認したと報道しています。埴輪片を復元したら「力士像」などだったと。下半身のみの力士(高さ約80センチ)は、腰にふんどし、足首に武器のとげが装飾されています。
相撲のはじまりには、2説あります。
2説:1.古事記 出雲の稲佐の浜で、タケミナカタとタケミカズチ
が争った。(国ゆずり)
2.日本書紀 出雲の野見宿禰が、当麻ケハヤに相撲で勝った。
いずれも出雲と関係があるのですが、今回の「力士像」の確認で、真実味が濃くなりました。島根県は「古事記1300年」のキャンペーンを展開中です。コンセプトは「はじまりが、はじまる。しまね」。願ってもない「力士像」です。
なお国技館は古事記説をとっていて、壁画があります。
ところで隠岐の「古典相撲」をテーマにした映画「渾身」(錦織良成監督)の上映準備が進んでいます。島根に、はじまりだけでなく、いま生きている「古典相撲」があるとは、すばらしい!
隠岐の相撲をレポートした本「相撲島」があります。著者のほれ込みは並ではありません。柔道ニッポンに貢献した、隠岐出身の人物(故横地治男氏)が登場します。 3.10