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896 奈良県

27日(日)、奈良県主催のイベントに参加しました。

 「首都圏記紀シンポジウム」

   協力:三重県、和歌山県、島根県、宮崎県

   会場:銀座ブロッサム 

プログラムは次のとおりです。

1部 基調講演「古事記誕生の始原にさかのぼる」

       工藤 隆(大東文化大学教授)  

2部—1)古事記コンサート 歌枕 直美

   2)古事記ゆかりの5県知事サミット 

工藤教授の講演は、文字のない口承の時代を対象とします。1996年ころ、中国の少数民族を現地調査したもので、映像を使って神話を語る歌や「歌垣」を説明。その後の発展により、いまは無くなっています。貴重なものだよと教授は自慢していました。  

歌垣、今風にいえば「婚活」です。言葉では知っていましたが、本物は初見でした。女性が「来なさいよ」と誘い、男性は笑みを浮かべて近づきます。婚活は古代から、東西を問わず切実でした。 

5県知事サミットはプレゼン競争です。奈良県・荒井知事はさすが主催者で、いくつかサプライズを用意していました。イベント冒頭の挨拶には古代衣裳で登場。プレゼンでは知事の歌もあり。 

  荒井知事のプレゼンから:

   ・記紀・万葉プロジェクトは2020(平成32)年までやる。

   ・古事記序文、中村吉衛門による朗読(会場はCD)。

   ・古事記関連出版の表彰。 

工藤教授のまとめ:

5知事は法経卒で、文学部はいない。にもかかわらず、古事記のプレゼンが身についている。すごいことではないか。古事記をうまく生かしてほしい。  

会場の定員は900名。参加者はシニアが圧倒的に多く、男女はほぼ半々。若い人たちに伝えることが課題のようです。 

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