上京中の松江市産業観光部矢野部長と面談しました。
1.産業観光部
「産業観光部」は今春に新設されています。「ものづくり」と「観光」を一体的に進める狙いだろうと思っていました。伺うと背景はリアルです。「松江開府400年イベント」を数年間行いましたが、「地元にお金が落ちていない」という反省があり、「もっと儲けよう」との狙いだそうです。
2.本場の本物
(財)食品産業センター認定事業「本場の本物」。全国で33品目が認定されていて、そのうち松江市は2品目(畑の干し柿と青山商店の「あごの野焼き」)です。畑の干し柿は、風景としても見事です。農水省はミラノ万博に出展を考えているそうです。
3.安部栄四郎記念館
手漉き和紙で人間国宝だった故安部栄四郎の記念館が松江市八雲町にあります。和紙が生活の多くの場面で使われていたこと、「民芸運動」の拠点になっていたことが展示でわかります。
孫の信一郎さんは、手漉き和紙のリーダーです。最近、欧米人観光客の人気スポットになっているそうです。境港に寄港した豪華客船のお客が、バスで乗りつけて鑑賞、多額の買い上げがあるそうです。
4.高品質旅行
私から、余裕のあるシニアを対象にした「高品質のオーダーメード旅行」を提案したところパクリと食いつかれました。「本場の本物」や「安部記念館の欧米人人気」と通じるものがあるからでしょう。だれもかれもでなく、ピラミッドの上の層を狙った展開です。ナイアガラの滝があるわけでなく、説明が必要なので応対する「人」がカギになります。成功の条件を探っていこうと思います。
12.1 三島 八雲の会