「出雲民芸紙」伝承者・安部信一郎さん(松江市八雲町)の「手透和紙近作展」が
始まっています。期間:3月12日〜17日 場所:にほんばし島根館
祖父の栄四郎氏は人間国宝でした。棟方志功の版画の紙を作った方といったほうが
わかりやすいかもしれません。無名だったころの志功は安部家に逗留して、「白い
ものがあれが描いた」そうです。志功が描いたふすまや屏風など、八雲町の記念館
で見ることができます。
近作例として、紙幣を漉き込んだもの、デザイナーとのコラボ作品などがあります。
私は「宝くじ入れ・一発逆転」を買いました。宝くじをプレゼントして喜ばれる習
慣?
がありますが、そのときに使えば面白いだろうと思います。和紙の課題のひとつは
用途開発にあります。こういう愉快な商品のアイデア、安部さんは歓迎です。
農業や漁業の分野で、「6次化」がいわれます。1次(米、魚)に留まらず、2次
(加工品)、さらに3次(販売)までやろうというわけですが、和紙の世界では、
当たり前です。
安部さんの場合、加えて「観光」があります。記念館は境港に寄港するクルーズの
訪問先にもなっています。松江市は昨年4月産業観光部を創設して、ものづくりと
観光を一体として進めようとしていますが、その先進的な事例です。
昨夜は、八雲中学校同期の金崎、高木の両君と、安部さんを交えて一杯やりました。
焼酎2本あけて、なにを話したか思い出せません。
15日以外は、会場に安部さんがいます。おでかけください。
3.13 三島律夫 八雲の会