4月26日、第2回小泉八雲講座講師は、作家(NHKドラマ「日本の面影」作者)の山田太一さんでした。
ドラマ(八雲はチャキリス、節は壇ふみさん)は1984年3月に放映されました。
あれから30年が経っています。一部ですが、見ることができます。
http://whisper-voice.tracisum.com/?eid=257
八雲にはダスティンホフマンを希望したのですが、ギャラがあわず。チャキリス
が尋ねてきました。ウエストサイド物語のイメージが強く避けたかったのですが
しかたなく決定。日本ではホテルを出ないで、日本語を丸おぼえしたそうです。
舞台では八雲は風間杜夫、節は三田和代でした。アイルランドでの公演のとき、
三田さんが倒れたことから急遽劇団員が代役に。観客に了解をえて始め、なんとか
終えたとき万雷の拍手でした。「マイナスがもつプラス効果」を知ったそうです。
山田さんは、八雲の作品のなかでも「松江の朝」を、「いちばん大事、かけがえ
がない、教えてもらっている、重んぜよ」と言われていました。富田旅館での朝、
聞こえてくる杵、拍手、ものうり、下駄の音を記した名文です。
八雲は進歩には懐疑的でした。科学を信頼しながらも、信頼しきれない現代人への
八雲のメッセージは「魂が欠けている」です。山田さんは、吉野弘さんの詩
「魂のはなしをしましょう」を紹介していました。詩の全文(burst 花ひらく)をご覧ください。
http://yoshiyukiumeda.blog13.fc2.com/blog-category-9.html
5.1三島・八雲の会