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958 小泉八雲講座ー3

10日、第3回小泉八雲講座の講師は池田雅之早大教授。「やぐも」と濁って
発音なさるのには閉口しました。印象に残ったこと二つあります。

1.美保の関、美保神社
八雲は美保の関が好きで3度訪れています。得意とする泳ぎを楽しむことも
目的だったそうです。
美保神社の祭神は、オオクニヌシの子のコトシロヌシ。国譲りの場面に登
場して、「天の逆手」を打って海中に身を隠します(自殺)。国譲りに関係深い
青柴垣神事(4月7日)、諸手船神事(12月3日)は今も行われます。立花
隆さんが調べていて、文芸春秋にお書きになるそうです。美保神社に光が
あたります。
美保の関の対岸は、かの「水木しげるロード」の境港市です。

2.ボナー・フェラーズ
ハリウッド映画「終戦のエンペラー」の主人公ボナー・フェラーズは、マッカ
ーサー元帥の軍事秘書で、昭和天皇を戦犯から救った親日将校として知られま
す。フェラーズは八雲のほぼ全著作を読破し、「ハーンが私に日本を愛するこ
とを教えてくれた」と述べています。八雲のひ孫「凡さん」の名は、ボナー・
フェラーズにあやかって名づけられました。凡さんは松江市にお住まいです。

池田先生は「古事記やまとかたり」の大小田さくら子さんをお連れでした。
講演の区切りで八雲の作品の朗読、古事記の朗誦をなさいました。朗誦は感動
ものです。おふたりを含む一行6人は、出雲大社で奉納演奏をしてきたばかり
でした。

5.11 三島 八雲の会