第5回(最終回)小泉八雲講座の講師は、作家の出久根達郎さんでした。1944
年、
茨城県生まれ。高橋一清さん(元文芸春秋)によれば、「中卒で古本屋の小僧とな
り、漱石
を大学として学ばれた」そうです。
面白いと思ったお話、次のとおりです。深い知識がすばらしい!
ツナミという言葉を、最初に日本から発信したのは八雲だった。八雲の掌編「生神
様」は
幕末に起きた安政南海地震の大津波を題材にしている。稲むらを焼き払い、危機を伝
え、
村人を救済した濱口梧陵に八雲は感動を受けた。濱口は勝海舟のパトロンのひとりで
も
あった。
「停車場にて」で、熊本の巡査が、親を殺された童に「これが犯人だ、つらいだろう
がよく
顔を見ておきなさい」という場面がある。犯人は泣いてわびをいう。この巡査は井上
兵太と
いう居合の達人だった。巡査の人柄の裏側が面白い。
八雲夫人のセツの役割が大きい。話をふくらませている。作家だったともいえる。漱
石夫人
は悪妻といわれるがとんでもない。頭がよかった、達筆で筆跡が漱石に似ているし、
あて
字まで似ている。夫人が書いていた?
出久根さんのエッセイ「乙女シジミの味」に、宍道湖シジミがでてきます。
「ま冬の早朝に飲む熱いシジミ汁は、鳥肌が立つおいしさだ」
「中でもシジミ汁が抜群であった。深山(みやま)シジミという。別名を乙女シジミ
という
が、これは御留、藩主が捕獲を禁じたシジミから転化した名という」。
本を持参しサインをもらいました。
6.7 三島
ご案内します。
小泉八雲没後110年記念企画展「ヘルンと家族」
14.4.28~15.3.29 小泉八雲記念館(松江市)
www.matsue-tourism.or.jp/yakumo
年、
茨城県生まれ。高橋一清さん(元文芸春秋)によれば、「中卒で古本屋の小僧とな
り、漱石
を大学として学ばれた」そうです。
面白いと思ったお話、次のとおりです。深い知識がすばらしい!
ツナミという言葉を、最初に日本から発信したのは八雲だった。八雲の掌編「生神
様」は
幕末に起きた安政南海地震の大津波を題材にしている。稲むらを焼き払い、危機を伝
え、
村人を救済した濱口梧陵に八雲は感動を受けた。濱口は勝海舟のパトロンのひとりで
も
あった。
「停車場にて」で、熊本の巡査が、親を殺された童に「これが犯人だ、つらいだろう
がよく
顔を見ておきなさい」という場面がある。犯人は泣いてわびをいう。この巡査は井上
兵太と
いう居合の達人だった。巡査の人柄の裏側が面白い。
八雲夫人のセツの役割が大きい。話をふくらませている。作家だったともいえる。漱
石夫人
は悪妻といわれるがとんでもない。頭がよかった、達筆で筆跡が漱石に似ているし、
あて
字まで似ている。夫人が書いていた?
出久根さんのエッセイ「乙女シジミの味」に、宍道湖シジミがでてきます。
「ま冬の早朝に飲む熱いシジミ汁は、鳥肌が立つおいしさだ」
「中でもシジミ汁が抜群であった。深山(みやま)シジミという。別名を乙女シジミ
という
が、これは御留、藩主が捕獲を禁じたシジミから転化した名という」。
本を持参しサインをもらいました。
6.7 三島
ご案内します。
小泉八雲没後110年記念企画展「ヘルンと家族」
14.4.28~15.3.29 小泉八雲記念館(松江市)
www.matsue-tourism.or.jp/yakumo