25日、都内で開催の第8回遣島使交流会に参加しました。参加者(予定)は
少しずつ増えています。2013年79名、14年81名、15年86名。
次第は講演会と交流会の構成です。講師は映画監督の錦織良成さん(出雲市平田
出身)。演題は「島根には本物がある。~たたら侍で世界へ~」。島根シリーズの
5本目になります。
「島根には本物がある」は、島根県が展開しているプロモーションのテーマで
す。いささかあつかましい感じがありますが、かのエグザイルのメンバーの島根
体験から出た言葉だそうです。監督は4本目の作品「渾身」から、エグザイルと
連携しています。
たたらがすごいのは、「いまも生きていること」、「世界性」にあります。
1)たたらで作る「玉鋼」がないと日本刀を作ることはできません。「玉鋼」は100%奥出雲町から供給します。(日刀保たたら)
2)たたらの技術は日立金属(安来市)の刃物用鋼に生かされています。カミ
ソリでは世界シェアの6割くらい。ロケットの切断にも使われます。鉄鋼
他社が真似ることはできません。
たたら製造は近代製鉄法と違って、ゆっくり、時間をかけるやり方。効率を求
めるいまの時代の真逆を行きます。
監督によれば「日本刀は武器でなかった。身を守るものだと知った」そうです。
これも常識とは異なるメッセージです。
たたらについて、学問や教育の蓄積はありますが、エンターテインメトの試み
は知りません。大いに期待したいものです。監督いわく「面白くしたいので、
チャンバラの場面はある」そうです。上映は来秋になります。
10.26 三島 八雲の会