20日、日比谷公会堂で開催の第20回菜の花忌に行ってきました。司馬
さんが亡くなって20年が経っています。足元が悪いに関わらず、会場は3
階席まで一杯。敬意をもった読者たちの気持ちのいい集まりでした。
プログラムは第1部贈賞式、第2部がシンポジウム。第19回司馬遼太郎
賞受賞者は「狗賓童子の島」の作家・飯嶋和一氏でした。この小説の舞台は
幕末維新の隠岐(島根)です。飯嶋さんは、スピーチで、北斎の富士の絵を
例に「色んな見方がある」と語っていました。
http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0031_i1_201503.html
シンポジウムのパネリストは4名。それぞれがいいと思う作品を3つずつ
挙げる趣向がありました。下表のとおりです。にわかに「俄―浪華遊侠伝」
を読んでみたくなりました。
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1番 |
2番 |
3番 |
磯田 道史 |
街道をゆく |
花神 |
播磨灘物語 |
東出 昌大 |
峠 |
竜馬がゆく |
国盗り物語 |
片山 杜秀 |
国盗り物語 |
俄 |
坂の上の雲 |
辻原 登 |
街道をゆく |
韃靼疾風録 |
梟の城 |
俳優の東出さんは、19歳のとき、父上の余命宣告をきっかけに読み始め
たそうです。「21世紀に生きる君たちへ」を、若い人にぜひ読んで欲しいと
呼びかけていました。
開始1時間前には、3列目に座っていたのですが、磯田さんがやってきて、
そのわけを説明。「浅沼稲次郎が山口乙矢に刺殺されたのは日比谷公会堂。山
口乙矢はこのあたりの座席だった。ここへ来るのは初めてなので、歴史学者と
して現場を確認した」そうです。
本日の模様は、3月27日、Eテレで放映されます。
来場者へのお土産は、壇上に活けてあった菜の花2本でした。下を向いてい
たのが、今朝はシャンとしています。
16.2.21 八雲の会 三島