山陰中央紙によれば「全国有数のそろばん産地、島根県奥出雲町の企業や団体でつくるグループが、認知症予防などを目的にした中高年対象の『大人のそろばん教室』の全国展開を計画して」います。
奥出雲町のそろばんは1832年(天保年間)に始まったとされます。生産量は減っていますが、全国一のシェアを誇り、「雲州そろばん」のブランドで知られ ています。
奥出雲町にそろばん作りが根付いた要因として「日本刀の材料として使われる 玉鋼が産出され、珠に使う硬い木(樫、梅、煤竹)を削ることの出来る良質の刃 物が生産されていた」ことがあります。たたら製鉄が、そろばん製造を支えてい ました。
グループは学習塾運営の奥出雲塾、製造業者の会、ともみ珠算教室、イベント企画の咲楽の4企業・団体で構成します。奥出雲塾の塔村俊介塾長(36)は面識がありました。
8年ほど前ですが、「鉄の道文化圏情報発信委員会」(委員長:鍵本潔 科学技術館前常務理事)の事務局を引き受けて、提案をまとめたことがあります。(報告 書 H20.3) 当時、塔村さんは松下政経塾の塾生でした。
鍵本委員長は熱心にリードされました。たたらを知ってもらうこと、それにはわかりやすくすることだと、①鉄の道のウオーキング ②施設公開、利用度の向上、を提案しました。手書きの文章、今も保存しています。鍵本さんがお亡くなりになったのは痛恨の極みです。
ところで塔村さんです。その後、出身地の奥出雲町にお帰りになって、町議になられたことは聞いていましたが、不義理をしていました。メールを入れたらお返事がありました。今後の動きに注目します。なにかお手伝いできればとも思っています。
HP: http://www.okuizumo.org/
7.26 八雲の会 三島