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1081 八幡屋(福島県石川町)が日本一

 旅行業界紙の旅行新聞新社(東京・千代田)は「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の2017年の結果を発表した。老舗旅館の加賀屋(石川県七尾市)は総合3位で、36年連続で1位に選ばれていた記録は途絶えた。総合1位は八幡屋(福島県石川町)。(日経記事) 

 前頭が横綱に勝ったようなものではないでしょうか。36連勝中だった加賀屋に土をつけたのは、福島の無名の旅館でした。 

金星をあげた八幡屋。5回実施した「石川町応援ツアー」で、3回利用しています。驚くようなサービスがいくつかありましたし、加納町長の「東北一だよ」というPRもありましたが半信半疑でした。東北一どころか日本一となり、さぞかし町長の鼻が高いのではないでしょうか。 

 石川町は、地震や放射能の被害が軽微だったこともあり、「福島復興の先頭に立つ」と公言しています。2012年1月、町長を交えた「トップランナーISHIKAWA新春座談会」を開催。参加した渡邉八幡屋社長の発言です。「今が全員(町民17千人)で一つになれるチャンスだと思います。全員が一つのことに集中出来れば凄い力になると思います」。八幡屋は正にトップランナーです。 

 ところで八幡屋の繁忙期はてっきり春と思っていたのですが、秋(9-12月)でした。那須や磐梯などの有名観光地旅行における宿という位置付けになっています。お客の目的は石川町観光ではありません。 

 4つの温泉があり湯治場として栄えてきた町ですので、町は観光にも力をいれています。出身の漫画家、深谷かほるさんのイラスト入りの小冊子を昨年制作しました。町長の自慢は桜。2千本の桜並木、1本桜の「高田桜」、「桜谷」と詠まれた情景などです。ガイドの体制もあります。 

 「日本一の旅館」にはインパクトがあります。町の説明が簡単になりました。注目を集めたら「桜を見にどうぞ」と提案したらいいのです。 

  1.15 三島 八雲の会