19日、本郷図書館主催の講演会に行ってきました。張先生による、4度目の講演会です。西周の知名度は高いとはいえず、難しいテーマですが、定員40名のところ満席でした。
講師:張厚泉氏(上海東華大学教授)
演題:「百学連環と西周の哲学思想」
コメンテーター:樺山紘一印刷博物館館長
津和野町出身では、法政大学の下森名誉教授、弁護士の山﨑先生、津和野町東京事務所の宮内次長らがおみえでした。
先生によれば、21世紀に入って、西周に関する論文や著作は増えているそうです。その理由が何なのかは、考えていいテーマのようです。
昨年、1971年生まれのゲーム作家で文筆家の山本貴光さんが「百学連環を読む」を上梓しました。12月、津和野町東京事務所は作家を招いて、「知は巡る、知を巡るー西周とまわる学術の旅」なるイベントを実施しています。
西周は、西洋を理解すべく、翻訳をするために漢字で言葉を造りました。哲学、演繹、帰納、などなどです。おかげで日本語で考えることができます。しかるに企業では公用語として英語を採用する企業が増えています。小学生から英語を教えるそうです。このようにグローバル化への対応要請が強くなってきました。はたして翻訳するやり方がよかったのでしょうか。これも問題です。
下森先生は87歳。長生きの秘訣を明かし、このような機会を与えていただいた関係者に謝辞を述べられました。
2.20 八雲の会 三島