3月句会のお題は「雛祭」。いつものように四苦八苦していて、出雲では「ひな祭」に天神人形を飾っていたことを思い出しました。たしか月遅れの4月3日。「天神さん」と呼んでいました。
出雲では、尼子さん、ヘルンさん、一畑(薬師)さんなど、親しみをこめて「さんづけ」します。敬意もあるでしょう。
松江市宍道町にある菅原天満宮は、道真公生誕の地とされます。鼻繰御神梅、野見宿禰のお墓、牛の像などあって、けっこう見ごたえがあります。「天神さん」の背景にこの神社の由緒があるのでは。
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友人が2月17日~4月19日まで、松江歴史館で開催された「松江の天神人形」のパンフレット、酒井董美先生の寄稿「泥天神に思う 山陰中央2.24」などを送ってくれました。このような催しがなされていて驚きました。
先生によれば、昔は「天神さんを祭っていた。ひな人形を飾ったりするのは昭和に入って広まった」そうです。妄想ですが、道真公を偲んでの習慣だったのでは?
松江歴史館での展示は「天神人形」の展示に留まって、菅原天満宮の道真公生誕の地の紹介はしていないようです。文化財を保護だけでなく、観光にいかすうえではもったいないことだったのではないでしょうか。
友人との合作です。 泥天神 並ぶ出雲の ひな祭り
4.26 八雲の会 三島