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1121 古代のお話し

 18日(日)、津和野出身の弁護士・山﨑先生から誘われて、「古代のお話しを聞く会」に参加しました。
 講師と演題は次のとおりです。
  1.水林彪早大名誉教授
     「卑弥呼・台与政権論 
       列島的規模での最初の統一政権の歴史的性格」
  2.池田耕平さん(元裁判官)
     「北の縄文(北海道・東北)を訪ねて」

 水林先生は卑弥呼に関する独自の学説(三国志の魏と関係した政権)を樹立し学会で発表なさったのですが、その紹介です。岩波新書から出版の話もあるそうです。

 今回のお話しには前段があります。2013年9月、山﨑先生から依頼があって、8名による2泊3日の「古代出雲旅行」のお世話をしたことがあります。千家権禰宜による出雲大社の案内、藤岡大拙先生による講話と会食のセットなどして喜ばれました。

 この旅行の前は、池田さんしか古代史に関心がないグループだったそうです。長年いくら縄文時代の良さを語っても、誰一人耳を貸さなかったのが「古代出雲旅行」が契機となって、今回のように様々な議論が出来るようになっています。遂には水林先生の新説邪馬台国論に結実しました! 資料では「魏志倭人伝の世界」に、見学した西谷墳墓群が入っています。

 池田さんから「最近の島根の話題の紹介を」の依頼があり、日本遺産の認定を受けた「たたら風土記」を選び、鉄の道文化圏推進協議会発行の冊子を取り寄せて配布しました。「たたら」は古代からの製鉄技術ですが、今も日本刀やカミソリ(日立金属)に生きています。

  3.21 八雲の会 三島