島根県飯南町の松田辰志さんに初めてお会いしたのは昨年6月、島根館ででした。役場を退職したあと、さとやま食品(株)代表取締役、NPO里山コミッション理事長をなさっています。島根館店頭での販売も苦にならないそうです。
売っていた商品で注目したのは「超高水圧加工玄米」とそれを使った加工品です。直観で「画期的な商品」と思いました。また販路開拓が大変でないかとの懸念ももちました。メールでやりとりを重ねていたのですが、10月農と食女性協会(伊藤淳子代表)が主催した「玄米シンポジウム」で再開、おつきあいが始まりました。
「加工玄米」の画期性は次のとおりです。
1.腐敗菌の不活性化。5年間経過しても劣化しない。
2.吸収性・消化性がよい。
3.加工特性が向上。
4.農薬の無害化。
玄米は体にいいと言われますが、食べ続けるには難点があります。
これを栄養をそのままに食べやすく、加工しやすくしました。
更に「加工玄米」が認知症の予防、骨密度低下の予防などに効果があるとの研究が島根県産業技術センター・吉野所長(当時)の旗振りで、島大や同志社大で行われてきました。産経全国版17.1.19で記事になっています。
松田さんは「加工玄米」を中山間地域農業再生の切り札とお考えです。まず飯南米のブランド化に取り組んで、断念がありました。また国や大企業が進めようとしている「大規模化」も不可能です。「加工玄米」によるコメの消費拡大こそが希望の道なのです。
なお「スーパー玄米」は、「加工玄米」の先覚者である(株)か
どまさや(和歌山県橋本市 井上資祟社長)のブランドです。井上
社長は島根・出雲が好きなんだそうです。
19.1.11 八雲の会 三島