福島県石川町(いしかわまち)は、石(鉱物、岩石)のまちです。「日本三大鉱物産地」として、鉱物研究者や愛好家が一度は訪ねてみたい場所になっています。
昨年10月末から今年2月末の間、NPOのメンバーとして、農水省の事業(石川町農泊推進事業)に参加して、一層その感を深めました。
町は明治40年代から昭和48年まで、石英(ガラス用)や長石(瀬戸物の釉薬用)を産出していました。和久鉱山跡では3つの鉱体を見学でき、第一鉱体は坑道に入ることも可能です。第二鉱体では石英、水晶、長石、うんも、電気石、ザクロ石などを採集できます。
「歴史民俗資料館」は石川地方の鉱物(1階)や岩石(2階)を展示しています。
鉱物:石川石(いしかわせき 新種)、球状花崗岩(菊面石)、
ペグマタイト鉱物(巨晶花崗岩)
岩石:花崗岩などの深成岩や変成岩、堆積岩
海外の著名な博物館にもISHIKAWAの名前で、さまざまな石川産の鉱物が所蔵されているそうです。(鉱物の世界では石川県より知られています。)
石川町で知名度一番は「学法石川」だと思います。校内には「鉱物館」があって、初代校長の森嘉種氏(よしたね)、二代校長森深造氏によるコレクション2,500点を展示しています。案内をしていただいた高原先生は「(日本を代表する)輝安鉱がお宝です。」と自慢げでした。(日本を代表する鉱物、他にひすい、水晶があります。)
「石アート」の試みもあります。大物では、道路に面した巨岩に作家(大阪在住)が象とふくろうを描いています。「野外動物園」と名づけ、気長に増やしていくそうです。
小物では、山橋自治センターが子供向けに「石ころ教室」をやっています。
山橋地区では「石ころ多」をキャラクターとし、ゆるキャラ、Tシャツ、缶バッジなどを作ってPRしています。日大の宮部教授、学生さんとの共同の取り組みで、10年以上になります。
3.15 八雲の会 三島