日進産業（板橋区　石子社長）が製造・開発している断熱塗料ガイナはなにかと島根県に縁があります。ガイナは出雲弁（大きいの意味）ですし、石子さんは益田市出身、雲南市に島根工場があるなどです。

　島根工場ではガイナの生産と２次加工（塗布）をしています。興味深い事例としてデサントのサッカースパイクがあります。ガイナは太陽熱反射を原理としていないことから雨天・夜間でも効果がありますが、サッカースパイクはこの性質を証明しています。

　ガイナが最も使われている用途は住宅、工場、事務所、倉庫などの屋根・外壁です。遮熱・断熱塗料の分野ではトップシェア、ナンバーワン企業です。正に「がいなこと」をしています。

　このような実績は各地の中小・零細な代理店や工務店、塗装店による努力の賜物です。多くの大企業は採用していません。現有の厚みのある断熱材料（ウレタンなど）で設計すれば問題ないからです。大企業の賢明な担当者は、あえてガイナを使ってみようなどと挑戦はしません。

　地球温暖化問題が現実になっている今、発電だけでなく、省エネが重要になると思います。ＪＡＸＡの技術を移転したガイナの新規性・画期性は省エネ大賞、岩谷直治賞の受賞が証明しています。貢献できる可能性大なのに勿体ない現状です。

　　　　　　６．２６　八雲の会　三島