「長崎の鐘」で知られる永井隆博士。長崎出身と思っている方が多いようだが実は「島根の人」だ。
2008年4月、博士の生誕100年を記念する催しが雲南市三刀屋町であった。朗読と司会はNHKの松平定知さん。「島根の出身とは知らなかった。これは行かなきゃならんと思い、ボランティアで来た」と挨拶をなさっていた。「島根の人」の発信には力があると思う。
手元に「永井隆さんの生いたちガイドブック1」がある。
発行 : 雲見の里いいし 電話 : 0854-45-4224
発行日: 2021年4月1日 価格 : 500円
12日、中心になって制作・発行した須山弘二さんからGBの狙いなどを伺った(オンライン)。須山さんは母上のお世話もあってUターンなさったが、それまでは東京でグラフィックデザインの仕事をしていた専門家だ。 *GB=ガイドブック
お話しの要点は次のとおり。
・堅物でない、慕われた素の隆さんを宣伝したい。
・生いたちこそが雲南市の財産だ。今なら話を収集できる。
・地元の人にも知ってもらいたい。
・松江市や奥出雲町からも収集して2号、3号を作りたい。
「島根の人」とアピールするには、生いたちにスポットを当てるのがいいとは、ごく当たり前のこと。のちに偉人といわれる隆さんが、両親、先生、友人、村人たちとどのような関係だっただろうか。興味のある方はGBを読んでいただきたい。
2022.2.16 八雲の会 三島律夫