ブログ:犬も歩けば 2012年9月

2012年

9月

30日

881 国際福祉機器展

24日、ビッグサイトで開催の「国際福祉機器展」に行ってきました。

島根県企業は2社気づきました。いまは財団の支援がないようで、まとまることなく独自に出展しています。

   2社:キシ・エンジニアリング(出雲市)、加地(奥出雲町)

キシ・エンジは、「買い物を楽しむための歩行器 定価88千円」を出展。

岡山、広島県企業は「ちゅうごく地域福祉機器関連企業クラスター」として、まとまってコーナーを作っていました。

2社に注目しました。

  1.㈱アスティコ(岡山市)「介護シューズ」 www.astico.co.jp

  2.㈱ルピナス(三次市)「口腔清浄剤」 www.kaigolupinus.com

身体障害のある方、車椅子でおみえになっています。大勢の女子高校生が勉強に来ています。彼女らの元気、力が福祉の世界で生かされるでしょう。

   9.30   

 

2012年

9月

29日

880 古代出雲と抹茶

 犬も歩けば880 古代出雲と抹茶 

23日、出雲学研究所が主催し、松江市内で開催のフォーラムに参加しました。 

『激変! 日本古代史』(朝日新書)の著者、ノンフィクション作家の足立倫行氏の講演。足立さんに加えて藤岡大拙先生、元山陰中央新報社 論説委員の岡部康幸氏による鼎談という次第でした。

     講演「古事記の新解釈を通した出雲」

     鼎談「古代出雲の魅力」 

足立さんは鳥取県境港市の出身。講演の冒頭で、子供のころに祖父のいる安来市へ行って、農家の方が抹茶を飲むのに驚いた体験を述べていました。漁師町の境港市は気質が荒く、抹茶の習慣は限られるようです。 

配られた質問用紙に記入しました。私の関心は、「どうしたら島根に来てもらえるか」にあります。

  質問:1.古代研究におけるフィールドワークの意味、価値はなに

              か。

     2.出雲に来てもらうよい方法。 

幸い藤岡先生の目にとまり、足立さんの答えを聞くことができました。  

以下、足立さんの答え、コメントです。 

  ・「出雲」という言葉がブランドだ。力がある。

  ・出雲弁をいかす。

  ・ゆったりした、スローなテンポをいかす。

  ・古いよさをいかす。 

なかでも強調していたのは「抹茶のサービス」です。答えは古代研究の近辺でなく、抹茶との取り合わせにあるというわけです。 

藤岡先生の著書に「出雲人」があります。出雲人の欠点、弱点をさんざん述べた後、唯一の美質を「細やかな感性」とし、抹茶が広がった理由だと述べられています。 

足立さんからいい答えをもらったように思います。ドラッカーも言っているように、強み(美質)を生かすほかありません。 

   9.26  

 

   

2012年

9月

18日

879 スーパードライ

 犬も歩けば879 スーパードライ 

今朝の新聞で、アサヒビール元社長の樋口広太郎氏の死去を知りました。(86歳) 

スーパードライ以前は、キリンが6割くらいのシェアで、圧倒的な存在でした。発売(1987年)以来の快進撃は、落合信彦のコマーシャルで記憶に残っています。アサヒが業界1位になったこと、奇跡のようでした。 

会社(住友金属)で、樋口さんのお話を聞いたことがあります。太い声で、わかりやすく、面白いお話でした。キリンの社長にあいさつに行って、「自分は銀行マンでビールのことを知らない。どうしたら売れるか教えて欲しいとお願いした。教えてもらったとおりにしたら、売れるようになった」と。 誇張はあるでしょうが、常識にとらわれない発想、行動ができる方だったようです。 

ところで樋口さんは島根の恩人というエピソードがあります。 

樋口さんは、第一線を退いてから、入場者が少ない「東京都現代美術館」の館長を引き受けていました。島根在住のキルト作家・八幡垣睦子さんとの出会いがあり、現代美術館での個展が実現したのです!(2002年) 期間は1週間ほどだったと思います。八雲の会では、受付、パーティの運営などをお手伝いしました。 

八幡垣さんの作品は、出雲キルト美術館(出雲市斐川町)で見ることができます。東洋で唯一のキルト美術館です。田園風景と古民家を生かした展示は、地方ならではの豊かさがあります。

         http://www.yawatagaki.com

                           9.18    

 

 

 

2012年

9月

16日

878 179回八雲の会ご報告

 犬も歩けば878 179回八雲の会ご報告 

14日、丸の内第一法律事務所で、179回八雲の会を開催しました。 

テーマは「津和野高校の生徒、全国募集」。集まったのは講師を含めて7名。うち3名は津和野高校卒。 伝統ある津和野高校は閉校の危機に瀕していて、昨年度から生徒を全国募集しています。 

講師は堺市出身、国際基督教大学の学生、福井健君(22歳)。高校時代にスウェーデンに留学、高校卒業後はしばらく働いたあと今の大学に入学。今春から休学して、津和野町に入り込んで活動中です。 

名刺には「町長付 地域おこし協力隊員」とあります。総務省の事業で、隊員は各地にいますが、①希望者100名から選抜された ②役場の中に入っている、この2点でよそとは違うそうです。 

ユニークな体験、この5ケ月間における現状把握、熱意、落ち着いたものいい、ただの学生ではありません。津和野町は願ってもない人物を受け入れています。 

八雲の会として全面的に支援したいと思います。関心のあるかた、記録をお送りします。                          9.16    

 

 

 

2012年

9月

09日

877 津和野

 犬も歩けば877 津和野 

「津和野高校の生徒全国募集」なるテーマに関わっています。八雲の会では、現地で活動している学生の福井健君を交えて意見交換します。

    日時:9月14日(金)18時~

    会場:丸の内第一法律事務所

    定員:10名(現在7名の申込) 

都内開催の、「東京島根県人の集い」に、初めて参加しました。(9月2日)お見えになっていた下森町長は「福井君らには成果を期待している」と、当然の発言でした。 

なにを目標とし、成果をどう考えているか、福井君から伺います。来春まで残り時間は限られています。長期的には、高校だけでなく、津和野町の問題として対応することが必要だろうと思います。 

今朝の日曜美術館は「安野光雅86歳いま日本を描く」を特集していました。絵本作家の安野さんは津和野の出身で、美術館があります。展示スペースのほかに、小学校の教室を再現しています。2階にはアトリエがあって、いま安野さんが描いているのは、「旅の絵本―日本編」です。 

ガンとつきあいながら「切実に描いている」と語っていました。

  ・日本にもいい風景がある。

  ・覚えていることを描く。見に行ったり、調べたりしない。

  ・なまこ塀の家、機関車などは津和野もどこも同じだ。 

「旅の絵本―日本編」が津和野からできつつあること、心強いことだと思います。               9.9